かしわや薬局の特徴
1.医薬品在庫の急配システム
〜三つの店舗で一人の患者さんに対応します〜
薬局に処方箋の薬がない場合、どのようにしたらよいでしょう。問屋さんに急配を頼むか近隣の薬局まで買いに行かなければならず、すぐにはどうすることもできません。どんなに薬剤師が優秀であってもどんなに患者さんに親切に対応したとしても、まず薬の在庫がないと処方箋調剤も薬の販売もできないのです。患者さんにもかなり長い時間待ってもらうか、再来局してもらうこともあるかもしれません。急いで服用しなければならない薬であるともっと大変です。
このように考えると薬局の基本は物流システムにあるとも言えます。かしわや薬局では店舗間の輸送を基本とした急配システムを整備しています。
下記の地図を見ると分かるようにかしわや薬局本店、きぞの店、島田薬局はいずれも非常に近い距離にあります。加えてかしわや薬局本店では広域病院、近隣病院問わず処方箋が多く、内服、外用薬を含め2000種類の医薬品を在庫しています。
このことでかしわや薬局では本店に在庫を集中させ、例え支店に薬がなくても迅速に本店スタッフによって支店へ薬を届ける急配システムを構築しています。所要時間はおよそ5〜10分程度です。
2.掛け持ち勤務による効果
〜オールラウンドプレイヤーとして〜
どんなに巨大な調剤大手に勤務したとしても実際の職場は4〜7名で構成する薬局に配属されることになります。会社の風土が良くてもどんな薬局に配属になるか。雰囲気はいいところなのか苦手な人はいないか考えてしまうこともあるのではないでしょうか。
当薬局の薬剤師の先生方には基本的には掛け持ち勤務をお願いしています。大変に思うかもしれませんが、上記地図のように3店舗とも近い距離にあります。基本的には曜日で変わることが多いですが、希望される先生には車で送迎しております。負担がなるべく多くならないように配慮しています。
そして複数店舗を経験することによってより幅広い経験をすることができます。例えば「かしわや薬局本店」は非常に広域の処方箋が多く、疾患も様々です。勉強になるとは思いますが、まず調剤をし、監査をして服薬指導をするには内容が幅広すぎるという問題があります。
この点、「島田薬局」では近隣の耳鼻科の処方箋がほとんどであり調剤、監査、服薬指導という流れを身に着けたり狭い領域の薬、疾患なので勉強も効率よくできます。一方「かしわや薬局きぞの店」では近隣の医院が内科ということもあり、様々な健康相談や薬についての相談を受けています。また休みについても複数掛け持ちをする薬剤師が多いことによって柔軟に対応することも可能になっています。もちろん実際のシフトについては本人の希望などにより柔軟に対応します。
3.研修システム
〜勤務中に講師が動いて研修。プライベートを無駄にしません〜
薬剤師は一生研鑽が基本です。当薬局も病態学、薬物治療学、漢方薬などの社内研修を行っております。ただし、当薬局では講師が店舗を回って勤務中に研修をしていきます。多くの薬局では各種研修を充実させているところもあると思います。ただし実際の勤務が始まると、日々の患者さんの対応が大変で業務終了後に夜遅くまで研修を受けることは実際問題大変だと思われます。当薬局では勤務中に研修を行いますが、患者さんが来局すると一旦中断となります。話し始めて10秒ぐらいで中断することもあります。一見、ものすごく非効率な方法のように思えます。しかしこれが逆に良いのです。みなさんも高校や大学で1時間も授業を受けていればものすごい睡魔に襲われた経験があるのではないでしょうか。私もそうですし、実務実習でも午後に講義の時間を設けるとマンツーマンにも関わらず舟をこいでいる実習生もいました。しかしこれは実習生が不真面目なのではないのです。真面目に授業を理解しようとすればするほど睡魔が襲ってくるのです。
これを解決するには1分講義しては中断することです。その間に服薬指導や計数調剤をしていれば眠気はとんでいきます。その後にまた再開すればしっかりと頭に入ってくるのです。